言葉と心長らく子供と接する仕事をしていて、最近、特に感じることがある。 一言で言うと、 『日常会話だけ』しかできない子が多い。 言語能力には大きく分けて二つある。 一つは日常会話をするのに必要な能力。 もう一つは、思考・学習能力。 基本的に、子供は、生まれつきの言語認知能力によって、 言葉の環境があると、 どのような環境で育った子供でも、 その社会の日常会話は出来るようになる。 それに対して、 思考学習のための能力は、 『心』がこもった会話をすることが必要となる。 子供の 「これ何?」 「どうして?」 という疑問に『心』を込めて答えてあげることが、 子供の思考・学習能力を高める大きな鍵となる。 子供に、 新しい物の見方、考え方、感じ方を身につけて欲しいと望まない親はいないだろう。 じゃ、その能力の基本は誰が作るのだろう。 他でもないその子供の周りにいる大人。 一番の影響を与えるのが親。 子供はひとりでに、日常会話が出来るようになる。 でも、 それ以上の会話は、『心』という助けが必要。 今、言葉のキャッチボールが出来ない子供たちに、 心を届かせるのに苦労する。 今朝の授業、 教室をウロウロするK君、T君に話しかける。 私:「学校でも、授業中、教室で、ウロウロしてるの?」 K・T:「うん。先生に怒られる」 私:「そうなんや・・」 そう言いながら、私は黙ってしまった。 いいところをいっぱい持っているK君、T君。 多分怒られてばかりいるのだろう。 じっくり付き合いたいと思う。 K君、T君のために、土曜日の朝の授業がある。 その子たちの授業を引き受けるときに、 お母さんが言われたこと。 「土曜日が休みになって、子供が邪魔なので、預かってくれるところを探しています。」 よく聞くと、土曜日は両親とも家におられる。 子供は、「家にいても暇だから・・・」と言う。 教育熱心と子育てとは違う。でも、いくら説明してもわからない。 途方にくれながら、授業をした朝だった。 この日記を書きながら、 よく考えたら、 今までも、そんな子はいた。 机の上を走り回る子もいた。 外国人教師が、 「あの子供が教室をやめるか、自分がここの教室をやめさせてもらうか、どちらかだ」 と言った事があった。 私は、 「子供のためにある教室で、教師のためにある教室ではない」 と言い、そのエール大学卒の優秀な先生は、うちの教室をやめた。 机の上を走り回っていた子は、20歳になり、 今でも、時々突然に遊びに来てくれる。 この前は、中学1年生の授業に飛び入り参加した。 「みんな、ちゃんと、勉強しぃや」と言いながら、同じテストを受けた。 「お兄ちゃん、負けへんで!」と言いながら。。(笑) 彼は当たり前に負けて、中1が喜んだ授業だった。 その元机上生徒と思い出話をした時、 「俺、嫌いな外国人の先生がいたんや」 私:「うん。その先生に、あんたがやめるか、自分がやめるかどちらかやって、言われたねん」 元机上生徒:「で、どうなったん?」 私:「・・・・・あんたが、教室にいてるやん♪」 元机上生徒:「そやな♪ 先生に悪いことしたな。。」 私:「ホンマや、あんたのおかげで、エール大学振ってもた。。」 二人で笑ったことがあった。 この日記を書きながら、やっぱり、がんばろうと思った。 取り留めのない日記でした。 読んでくださった方、すみません。m(__)m がんばります! ジャンル別一覧
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